この記事では妊娠中から始めたい保活として、保育園を選ぶための基礎知識を紹介します!
- 保活を始めようとしている方
- 妊娠中の方
- 保活で何をすればよいかわからない方
子どもを保育園に入れるための保活は、いろいろと知識が必要になります。
認可と認可外の違いや、保育指数(点数)、保育料金など、様々なルールや違いがあり、それぞれ理解した上で希望する保育園を選ぶ必要があります。
本記事では、保活を行う前に知っておきたい基礎知識について紹介します。
保活を始めようとしている方や、始めてみて分からないことが多く、困っている方はぜひ参考にしてみてください!
自治体によって異なるルールもあるので、ネットなどで分からない場合は、市役所や保育園に直接確認してみてください!
保活の年間スケジュールや保育園の選び方は、こちらの記事で紹介しています!
保活の基礎知識
それでは保活を始めるときに知っておきたい、基礎知識を紹介します!
認可保育園と認可外(無認可)保育園
保育園は大きく分けると、認可保育園と認可外保育園の2種類に分けられます。
認可保育園は国が定めた認可基準(施設の広さや設備、保育士の職員数など)を満たし、都道府県知事に認可された施設です。
職員全員が保育士資格を保有していることや(一部例外あり)、認可外保育園に比べて料金が安くなることが多いため、まずは認可保育園に入園できそうか、考える家庭が多くなっています。
月3万円の違いがあれば、年間36万円なので、無視できない大きな金額になります!
認可外保育園は料金は高くなる傾向がありますが、預かってくれる時間が長かったり、スポーツや英語など特定の分野に力を入れていたり、自治体への申請が不要なので、空きさえあれば入れるメリットがあります。
特に夜遅くまで預かってくれることは、共働きでお迎えの時間が遅くなってしまう家庭にとって、働くうえでストレスや負担を減らせるサービスになります。
認可保育園の開所時間は19時ぐらいまでのところが多く、認可外は22時まで預かってくれるところもあります!
保育時間
認可保育園は、保護者の勤務状況によって保育園に預けられる時間が決まり、1日の最大利用時間が11時間の保育標準時間と、8時間の保育短時間の区分に分けられます。
一部例外はありますが、保護者の就労時間等が、1カ月当たり120時間以上の場合は保育標準時間、120時間未満であれば保育短時間となります。
保育標準時間帯は保育園によって変わり、7時30分から18時30分の保育園や、8時から19時の保育園もあるので、会社に間に合う時間や、お迎えに来れる時間帯の保育園を選ぶ必要があります。
保育標準時間と保育短時間で、料金はほとんど変わらず、数百円~数千円の料金差のところが多いです!
延長保育の料金は、月2000~3000円(朝と夜、両方の場合は5000円~6000円)のところが多いです!
認可外保育園の場合は共通の決まりがないので、各施設によって異なります。
早朝から22時などの夜遅くまで預かってくれるところもあれば、8時から19時までのような認可保育園と同じ時間帯を対象としている保育園もあります。
勤務時間をずらしたり、朝はお父さん、夜はお母さんなど、お迎えを分担して対応できると負担も偏らず、軽減できます!
認可保育園の選考指数
認可保育園に入るための選考は、家庭の状況をポイント化した点数(指数)によって行われます。
ポイントは2つに分かれていて、保護者の就労状況(就業時間や就学時間)や健康状態(病気や障害)などの基準指数と、家庭の状況に合わせて加点や減点をする調整指数があります。
保育園の候補を絞るために、必ず確認が必要になります!
下の表は私たちが住んでいる地域の基準指数と調整指数の例です!
例えば、父母ともに週40時間以上働いていて、兄弟姉妹が保育園を利用中の家庭の指数は基本指数80点、調整整数8点で、合計88点となります。
定員以上の申し込みがあった場合は、各家庭の指数を比較し、指数が高い家庭の子どもが入所できます。
基本指数の就労時間には、休憩時間も含みます!
調整指数の項目は自治体によって異なるので、住んでいる地域のHPを確認してみてください!
市のHPに、過去5年程度の入所最低指数表が公表されていて、上記は大阪府吹田市の令和6年4月入所の入所最低指数になります。
先ほど紹介した88点の指数の場合で、はぎのきこども園と南千里保育園の0歳児クラスに応募した場合、はぎのきこども園には入園できませんが、南千里保育園には入園できることになります。
家庭の指数を計算したあとに、過去数年間の入所最低指数を確認し、希望する保育園に入所できそうか、厳しそうだから加点の可能性を検討するのか、候補を増やして応募するのか、検討が必要です。
〇は申込者が全員入所できていて、数字は最低入所指数、×は持ち上がり児童で満員となっているところです!
斜線のところは保育未実施を表しているので、対象の年齢か確認する時はこの表を見るとわかりやすいです!
保育料金
認可保育園の料金は公立と私立で差はなく、世帯の所得に応じて決められていて、住んでいる自治体によって異なります。
幼児教育・保育の無償化が令和元年から始まり、幼稚園、保育所、認定こども園等を利用する3歳から5歳までのこどもたちの利用料が無料になり、
0歳から2歳までのこどもたちについては、住民税非課税世帯を対象として利用料が無料になっています。
認可外保育園の場合は、3歳から5歳までのこどもたちは月額3.7万円まで無料です!
0歳から2歳までの住民税非課税世帯のこどもたちも、月額4.2万円までの利用料が無料です!
保育料は市町村民税額の所得割額の世帯の合算額で決まり、会社員の方であれば、毎年勤務先から配布される住民税課税決定通知書で所得割額を確認できます。
住民税課税決定通知書は毎年5~6月頃に配布される、住民税の支払額が記載されている細長い通知書です。
所得割額は個人ごとに控除額が異なり、年収から算出するのが難しいので、通知書を確認することをおすすめします!
私たちが住んでいる地域では世帯年収900万円程度で、3歳未満児の保育料は42000円でした!
保育料については、こちらの記事で詳しく紹介しています!
保活で分かりにくいなと思ったところ
私たちが保活をしていて、分かりにくいなと思ったところを紹介します!
保育園のクラス分け
保育園のクラス分けは、0歳児クラスや1歳児クラスなど、年齢別になっていますが、入園時の年齢=入園するクラスではありません。
保育園では4月1日時点の子どもの年齢を基準にクラスを決めるので、例えば2024年の5月に生まれ、2025年の4月に入園する場合は、0歳児クラスになります。
そのため、2024年の5月に生まれ、10月に保育園に入園した場合は、翌年も0歳児クラスになるので、0歳児クラスを2度経験することになります。
自分の子どもが何歳児のクラスになるのかがわからないと、過去の入所最低指数を見るときにどこを見ればいいかわからなくなります!
保育園の見学をしている時に、他の保護者の方が、保育士さんに何歳児クラスになるか聞いていました!
利用調整指数を使用するタイミング
利用調整指数は毎年計算し、保育園の利用者が決まるのかな?と思っていましたが、新たに保育施設に入所する場合や別の保育施設に転所するときに使用するもので、一部の例外を除き、在園児に対しては使用されません。
そのため子どもが多い地域で人気の保育園は、持ち上がりで定員が埋まってしまう可能性があるので、点数が1点でも高くなるように検討したり、持ち上がりが少ない0歳児を狙う家庭も多いようです。
0歳児クラスも年の途中で入所し、2度目の0歳児クラスになる子どもが多ければ、入所の枠が少なくなります!
保育料以外にかかる料金
保育料は世帯の所得に応じて決まっていますが、保育料以外にもかかる費用があります。
給食費やおむつ代、送迎費、行事参加費、布団リース代、教材代、PTA会費など、それぞれ月々数百円~数千円かかるため、保育料+5000円~1万円ほどかかることになります。
認可保育園の公立と私立は保育料は同じですが、私立は行事が多かったり、園が持ち物(リュックや帽子など)を指定する場合があるため、保育料以外の料金は高くなることが多いです。
各自治体や保育園によって変わってくるので、希望する保育園の見学の時に確認することをおすすめします!
0~2歳の給食費は保育料に含まれたり、年齢や子どもの人数によって保育料が変わることもあります!
保育園を選ぶための基礎知識まとめ
保活を行う前に知っておきたい基礎知識について紹介しました。
保育園一つ選ぶにしても、制度のことや、良い保育園を選ぶために確認しておきたいことなど、調べることはたくさんあります。
保活の基礎知識をつけたあとは、希望する保育園の候補を絞ったり、実際に見学したり、育児をしながら多忙なスケジュールを過ごすことになります。
後手後手にならないように、できるだけ早く準備し、余裕をもって保育園を選ぶことをおすすめします!
保育園の見学は子どもが産まれる前でもできるので、時期によっては出産前にしておくのがおすすめです!
出産後に必要な手続きをまとめた記事もあるので、ぜひ参考にしてみてください!
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