この記事では認可保育園の保育料の計算方法や、保育料以外にかかる料金を紹介します!
- 保育料の目安を知りたい方
- 保活をしている方
- 妊活を始めようとしている方
子どもができて、保育園への入園を考えるときに、保育料は重要なポイントになります。
特に一人目の場合は保育料の見当がつかないので、調べてみると、意外と高い!と感じる人が多くいます。
認可保育園の保育料は世帯の所得や子どもの人数、自治体によって異なり、同じ条件でも自治体によって月に1万円以上差がある場合もあります。
本記事では、保育料の計算方法をわかりやすく解説しますので、妊娠中の方や保活をしている方、ライフプランニングで保育料を知りたい方はぜひ参考にしてみてください!
制度が変わりつつある無償化の対象も紹介します!
保活の基礎知識や保活の年間スケジュール、保育園選びのポイントは、こちらの記事で紹介しています!
保育料の計算方法
保育料を計算するときの手順はこちらです!
市町村民税額の所得割額の世帯の合算額を確認
保育料は市町村民税額の所得割額の世帯の合算額で決まります。
会社員の方であれば、毎年勤務先から配布される住民税課税決定通知書で所得割額を確認できます。
上記画像の色付けしている箇所に記載されている市町村税額の、税額控除前所得割額を夫婦で合算した額で支払う保険料の確認ができます。
4月~8月の保育料は前年度の市町村民税額(前々年度の所得)、9月~3月は今年度の市町村民税額(前年度の所得)を基に算出されます。
そのため、2023年1月~2024年3月までパートナーが育休を取得し、2024年4月から仕事を再開した場合、パートナーの収入が加味された保育料になるのは、2025年の9月からになります。
住民税課税決定通知書は毎年5~6月頃に配布される、住民税の支払額が記載されている細長い通知書です!
所得割額は個人ごとに控除額が異なり、年収から算出するのが難しいので、通知書を確認することをおすすめします!
自治体の保育料を確認
世帯の所得割額を計算したら、自治体のHPで保育料が確認できます。
保育料は国が定める水準を限度として、実施主体である自治体が定めることになっているため、住んでいる地域によって保育料に差が出る仕組みになっています。
例えば夫婦の所得割額が20万円だった場合、大阪府吹田市の3歳児未満の標準時間の保育料は42,000円となります!
所得割額は同じでも大阪市であれば45,100円なので、月々3000円変わります!
自治体によっては1万円以上の差になる場合もあるので、居住地の自治体の保育料を確認してみてください!
子どもの年齢や人数で無償化や半額の対象か確認
保育料は世帯の収入によって変わりますが、子どもの年齢や人数で金額が変わります。
幼児教育・保育の無償化が令和元年(2019年)から始まり、幼稚園、保育所、認定こども園等を利用する3歳から5歳までのこどもたちの利用料が無料になりました。
0歳から2歳までの子どもたちについては、住民税非課税世帯を対象として利用料が無料になっています。
また、令和5年(2023年)の10月から、東京都は所得や第1子の年齢を問わず、0~2歳の第2子の保育料を無料としています。
これまでは小学生以上の子どもはカウントから外されていたので、ここも大きな変更ポイントです!
東京都では第3子以降は無料としていたので、保育料は第1子の0~2歳にしかかからなくなりました!
東京都に続いて、第2子以降無償化の動きは広まりつつあります。
住んでいる地域によって、第2子が無償化の対象か、兄弟の年齢制限はあるのか(小学校に上がると第1子とカウントしないなど)、いつから無償化になるのかは変わるので、住んでいる自治体のHPで確認してみてください!
妊活前や妊活中に転勤や引っ越しをする場合、保育料が優遇されている自治体を選んで居住地を決めるのも一つの案です!
第1子を無償化にする動きもあるので、最新の情報は住んでいる自治体のHPで確認してみてください!
保育料以外にかかる費用
保育料は無償化になりつつありますが、保育料以外にかかる費用を紹介します!
給食費・副食費
給食費や副食費は自治体の助成、年収や子どもの数によって免除などがありますが、無償化の対象外となっています。
支払う金額は家庭によって変わりますが、最大で1カ月当たり7,500円となっています。
0~2歳児クラスの場合は保育料に含まれています!
第2子の保育料が無償になっている場合の給食費は、無償化の対象外です!
送迎費
送迎費は、保育園の通園にバスを利用できる場合にかかります。
月に2,000円~4,000円程度かかる場合が多くなっています。
日本保育協会の調査によると、通園バスがある保育園は20%程度なので、そこまで多くありません!
おむつ・おむつ処理費
おむつやおしりふきのサブスクを導入している保育園では、月額費用が必要になります。
自宅からおむつを持っていく手間が減りますが、持っていく場合よりは多少高くなる傾向があります。
自宅で名前を書く手間や、持っていく手間を考えると、おむつ費用が多少高くなっても、導入している保育園がおすすめです!
おむつの処理費として、在園児数にもよりますが、200円~500円かかる保育園もあります!
布団レンタル代
お昼寝用の布団をレンタルできる保育園では、レンタル料がかかります。
クリーニングなどの費用もかかるので、月に1,000円~3,000円程度かかる場合が多いです。
自転車での送り迎えを考えている方は、布団を持参せずに済むので、レンタルのある保育園がおすすめです!
マットレスは貸し出しで、シーツなどの汚れるモノは持参する保育園もあります!
教材代
教材の内容によって異なりますが、粘土やクレヨン、はさみなどにかかる費用です。
入園時に購入する場合や、月々の費用として支払う場合があり、月々500円~1,000円程度の保育園が多いです。
絵本代
月刊絵本など、毎月届く絵本等に支払う費用です。
希望者のみに配布される場合もあり、月々300円~1000円程度の保育園が多いです。
行事費
遠足などのバス代や入場料代、運動会、クリスマス会など行事にかかる費用です。
私立保育園の方が行事が多い傾向があり、費用も高くなる傾向があります。
保育園見学の時に年間にどのぐらい行事があるか確認すると、かかる費用を確認できます!
制服代
制服や靴などが指定されている保育園では、制服代がかかります。
体操服や上履き、カバンなども指定の保育園では、5万円程度かかる場合もあります。
私たちが見学した私立保育園では、カバンや体操服、上履きなども指定だったので、結構お金がかかりそうだなと思いました!
見学に行ったときに園で指定されているモノがあるか、確認してみてください!
PTA会費・保護者会費
子どもたちが参加する行事やイベントを充実させるために、PTA会費や保護者会費として、年間3,000円~10,000円程度と保育園によってばらつきがあります。
どちらの場合でも任意での加入になるので強制ではありませんが、多くの保護者が入っている場合は断りづらさもあります。
保育園の場合は共働き家庭が多いので、保護者会の負担を減らしたり、保護者会自体を無くす園もあるようです!
延長保育代
保育園は保育標準時間として、1日の最大利用時間が11時間と決まっています。
追加料金を支払って、11時間の前後30分~1時間を延長保育として預かってもらえる保育園があります。
例えば、保育標準時間帯が7時30分~18時30分としている園で、7時から預けたい方や、19時まで預かってほしい方は、延長保育に対応している保育園であれば、延長保育代を支払えば預かってもらえます。
延長保育の料金は、月2000~3000円(朝と夜、両方の場合は5000円~6000円)のところが多いです!
保育料や保育料以外にかかる費用まとめ
保育料の計算方法や保育料以外にかかる費用、無償化の対象について紹介しました。
保育料は月々支払う費用が高く、さらに保育料以外にかかる費用もあるので、事前に把握して、保育園を選ぶ必要があります。
第2子以降の無償化の対象も広まりつつあるので、2人目の妊活のタイミングや、2人目の育休中は保育所に預けないなど、計画的に行うと、1人目の保育料を安くすることも可能です。
本記事が、保育園選びや将来のお金の計画の参考になれば嬉しいです。
出産後の手続きや保活に関する記事もあるので、ぜひ参考にしてみてください!
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