この記事では妊活を始める男性が、妊活前に知っておきたいことや、注意したいことを紹介します!
- 妊活を始める方
- 妊活に悩んでいる方
子どもを作ろうとなった時に、女性は、何か検査が必要かな?どうしたら妊娠しやすいかな?と気にする方も多いですが、男性で検査を受ける人は少数派です。
私も妊活を始めるまでは、何をしたら良いのか分かっておらず、いろいろ調べながら妊活に臨みました。
そこで本記事では、妊活を始めるときに男性が知っておきたいこと、注意したいことを紹介します。
知っているか知っていないかで、妊活中のストレスやプレッシャーが大幅に変わるので、ぜひ参考にしてみてください。
必要な知識を得て、妊活をお互い協力して行えるようしましょう!
妊活の記事は他にもあるので、ぜひパートナーと一緒に読んでみてください!
妊活前に知っておきたい4つのこと
男性が妊活前に知っておきたいことを紹介します!
男性が原因の不妊は約半数
男性が原因の不妊と聞いて、どれぐらいの割合かわかる方は少ないと思います。
私も調べる前は、女性が原因の不妊が多い印象をなんとなく持っていました。
WHO(世界保健機関)の調査によると、男性が原因の不妊は48%、約半数です。
- 男性が原因:24%
- 男女ともに原因:24%
- 女性が原因:41%
- 不明:11%
子どもがなかなかできず、パートナーが落ち込んでしまう、その原因は女性側ではなく自分(男性)の可能性があります。
子どもはタイミングさえ合わせればいつでもできるわけではなく、タイミングを合わせた場合でもできる可能性は20%程度です。
初めの1~2カ月で出来ることの方が珍しく、1年かかることも珍しくありません。
これは本当に運任せなので、1回で出来る人もいれば、体に異常はないのに数年できない方もいます。
確率がそもそも低いので、なかなかできなくても、自分に原因があると検査するまでわからないことが多いです。
妊活の期間が長く続くとお互いに体力や気力を消耗するので、予め検査し、妊活を開始することをおすすめします。
性行為が苦手な方もいるので、子どもを作るという目的であれば、まず子供ができる体か調べておくのがおすすめです!
タイミングを計っても妊娠できる可能性は20%程度
上記の内容で少し触れましたが、健康上問題のない男女が排卵日を狙って性行為を行っても、妊娠できる可能性は20~30%が平均とされています。
計算上は4~5回行えば妊娠できるということになりますが、あくまで平均なので、1カ月で出来る可能性もあれば、数年かかる可能性もあり、年齢によっても確率は大きく変化します。
年代 | 妊娠確率 |
20代 | 約25~30% |
30~34歳 | 約25~30% |
35~39歳 | 約18% |
40~44歳 | 約5% |
45歳以上 | 約1% |
また、1年間避妊しないで性行為を行った場合の、年代別妊娠確率は以下のようになっています。
年代 | 妊娠確率 |
20~24歳 | 86% |
25~29歳 | 78% |
30~34歳 | 63% |
35~39歳 | 52% |
40~44歳 | 36% |
45~49歳 | 5% |
50歳以上 | 0% |
これらの指標を知っておくことで、例えば20代の方が1年間妊活をしてもできない場合は、妊娠の確率が8割なのにできないのは、何か自分の体に問題があるのかも?と気づくことができます。
妊活を始めるときはあまり楽観的にならず、1年~数年かかるかもしれないと考えておくことで、気分の落ち込みやストレスを減らすことができます。
最も妊娠確率が高いのは排卵日の2日前、次いで1日前というデータがあるので、週2~3回行うのがおすすめです!
おたふく風邪にかかっていない人は要注意
大人になってからおたふく風邪(流行性耳下腺炎)にかかると良くない。
男性なら一度は聞いたことがあると思います。
精巣が熱を持つと、健全な精子が作られにくいのかなと思っていましたが、それどころではありません。
思春期以降におたふく風邪にかかると、おたふく風邪の原因であるムンプスウィルスが精巣に炎症を起こすことがあり、造精機能が低下することがあります。
おたふく風邪になると、20~30%の人がムンプス精巣炎になり、片側の精巣がムンプス精巣炎になった場合は10%、両側の場合は30%程度の方が無精子症になる可能性があるようです。
私は子どもを授かった後に知りましたが、妊活中から気にしておきたい病気でした。
ムンプス精巣炎に罹患直後はまだ精子が出ているので、症状が出た方は精子を凍結することがおすすめされています。
精子凍結の保存費用は2万~3万、更新は1年ごとになっている病院が多く、更新費用も2~3万円の病院が多いです。
おたふく風邪は1回かかると終生免疫を獲得し、二度とかからないと言われていますが、稀に再度罹患することもあるようなので、かかったことがあるかは必ず確認しておいた方が良いです。
妊活中・妊娠中のパートナーのサポート
妊活を開始すると、女性の負担が増えます。
妊活中は子どもができたかな?と期待しては、生理がきて落ちこんだり、女性は自分の体に起こる変化なだけに、より敏感に反応し、気にすることが多くなります。
子どもを授かると、つわりで体調が優れなかったり、ご飯を食べられなくなったり、お腹が出てくると身動きも取りづらくなってきます。
男性のサポートはとても重要です。
掃除や洗濯、ゴミ出し、風呂掃除など、立ったりしゃがんだりを繰り返す作業は、お腹が大きくなるとしんどいですし、転倒する可能性もあります。
つわりでにおいに敏感になると、買い物や料理もできなくなる場合があります。
共働きの家事に関する調査で、7割以上の家事を女性が負担しているという回答が8割ある調査もありました。
共働きの場合はどちらも仕事をしているので、家事も平等が基本ですよね。
1人目で男性のサポートを不十分に感じると、2人目を作る時に、子どもの面倒を見ながら妊娠するのは少し厳しいかもと、女性側が躊躇する原因になる可能性があります。
男性は妊娠することはできず、体調もどれだけしんどいかわからないので、できる限り女性のサポートをするように意識しましょう。
お金を稼ぐことも重要ですが、女性の負担を減らすことが最優先です!
仕事が忙しく、なかなかサポートできない場合は、ロボット掃除機や自動調理鍋など、便利家電を買い、少しでも負担を減らせると良いです!
妊活時に注意したい3つのこと
妊活時に注意したいことや、私が気をつけていたことを紹介します!
熱が精子に与える影響
精子が熱に弱いというイメージは、なんとなく知っている方もいると思います。
精巣の機能を保つには32~35℃が理想的な温度とされていて、37℃~39℃になると精子を作る能力が低下すると言われています。
精子は約70日かけて作られるので、一度高温状態になって精子が全滅してしまうと、妊活が2~3カ月ズレることになります。
高温で注意したいのがインフルエンザなどの病気や、長風呂やサウナの影響もあると指摘しているお医者さんもいます。
妊活中はいつも以上に、病気にかかるリスクに気をつけた方が良いです。
通常の入浴程度であれば問題ないようです!
精子は溜めすぎても良くない
禁欲期間が長い方が、多くの精子が蓄えられて良いのでは?と考える人もいます。
ですが、この考えは間違いです。
精子は毎日作られていて、古い精子は徐々に状態が悪くなって死んでしまいます。
さらに、死んでしまった精子からは活性酸素が発生し、正常な精子にダメージを与えてしまうと言われています。
禁欲期間は2~3日がベストと言われていて、4日以降から徐々に妊娠の可能性が低くなるというデータもあります。
私も精液検査をしたときは、禁欲期間は2~3日と言われました!
そのため、排卵日付近で性行為をする2~3日前には一度精子を出しておくのがおすすめです。
できれば定期的に射精しておいた方が良いので、排卵日以外にも性行為を行ったり、どうしても時間が合わない場合や性行為が苦手な場合は、自慰行為でも良いので射精しておくことが勧められています。
タイミングED、小作りEDに気をつける
妊活中は義務的な性行為になりやすく、排卵日付近になると、今日しないとなぁ…とプレッシャーを感じたり、不安やストレスからED(勃起不全)になる方もいます。
妊活中の性行為に関する調査では、約3人に1人が子作りが原因のEDを自覚しているとの調査もあります。
義務感の強い性行為や、プレッシャーを感じると、普段のように性行為を行うことは難しいですよね。
私は妊活をする前から勃起しない日があり、タイミングを計ることにプレッシャーを感じていました。
普段から勃起しない日があるのにこのまま妊活できるのかな?
勃起しなくてタイミングを逃すとパートナーに申し訳ない。
そんな気持ちを抱えていました。
そこで対策として、ED薬を試してみることにしました。
あくまで勃起できなかったときの保険として購入しましたが、購入しておいて良かったと心から思っています。
1カ月3回程度の妊活を4カ月間行い、ED薬を使用したのは1回でしたが、勃起しなくても薬があると思うことでプレッシャーから解放されました。
EDは精神的な問題に起因することも珍しくないので、不安やプレッシャーから解放されることでEDを克服できることもあるようです。
私はパートナーにも事前に話をして理解を得ていましたが、中には、自分に魅力が無いのか、薬を使われるなんて屈辱、と感じられる方もいます。
事前に話すほうが良いと思いますが、話したことでパートナーがショックを受け、険悪なムードになったり、ショックを受けたことから厳しい言葉を言われる可能性もあります。
そういったことから精神的に影響を受け、余計に勃起しづらくなる可能性もあるので、理解を得るのは難しいと感じる場合は、パートナーには言わなくても良いと思います。
毎回勃起するわけではなく、不安を感じる方はED薬を持っておくことをおすすめします。
オンライン診療(初診可)でED薬をもらえる病院があるので、個人輸入ではなく、クリニックなどから購入するのがおすすめです!
年齢によっては体外受精も視野に入れながら妊活を!
妊活を始める男性が知っておきたいことや、注意したいことを紹介しました。
予定外の妊娠をする人がいるぐらいだから、タイミングさえ計ればすぐに妊娠できるという認識の方は少なくないと思います。
私は4カ月で子どもを授かることができましたが、実際に妊活をしてみると、思っていたよりも出来づらいなという印象でした。
これをやれば必ずできるということもなく、精液検査に問題はなかったので、改善ポイントもあまりないまま妊活を続けるのは、先が見えない状況だったので辛かったです。
妊娠は年齢の影響が大きく、運の要素も大きいので、子どもが必ずほしい方は、自然妊娠を目指す期間をあらかじめ設けておき、期間中にできなければ体外受精などの方法を考えることも重要です。
何も知らずに妊活を開始するより、できる確率はそもそも低い、精子は溜めすぎても良くないなどの知識があると、不要なストレスやプレッシャーを感じずに済むので、妊活を始める方はぜひいろいろ調べてみてください。
妊活で不仲になり離婚するカップルもいるので、パートナーとのコミュニケーションは大切にして、妊活に望んでみてください!
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