最近ひそかに注目を集めている世界一周航空券。
使ってみたい人は多くいるものの、そんなに連続で有給が取れない、お得とはいっても費用が高いなど、いざ使うことを検討すると、悩むことが多い航空券です。
私たちは、ワンワールドとスターアライアンスの世界一周航空券を2025年と2026年にそれぞれ使用したので、使うことを悩んだポイントや実際に使ってみて感じたこと、かかった費用を紹介します。
- 20代の夫婦2人(1996年生まれ)+赤ちゃん(2024年生まれ)
- ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券 2025年使用
- スターアライアンスファーストクラス世界一周航空券 2026年使用
赤ちゃん連れで世界一周航空券を利用することにした理由(ワンワールド編)

赤ちゃんが生まれる以前から、この時期に世界一周旅行をしようと計画していたわけではなく、偶然が重なり、たまたま世界一周旅行をすることになったので、世界一周旅行をすることになった理由を紹介します。
旅行先を探していた時にたまたま見つけた世界一周航空券
私たちが世界一周航空券の存在を知ったのは、海外旅行を検討しているときでした。
コロナの海外旅行の制限がなくなり、2024年6月に子どもが生まれ、5年ほど海外旅行に行けていなかったので、そろそろ行きたいなと思い、どこに行くかを検討していました。
2025年4月に夫婦で休暇を取得し、国内は子どもが大きくなっても行けること、2歳以上になったらフライト代がかかることから、海外に行くなら2歳までの期間がいいかなと相談していました。
ただ、行きたい場所はフライト時間が10時間以上かかる場所が多く、エコノミー2席で夫婦と赤ちゃん1人はしんどい、それだったら、エコノミー3席取るかビジネスクラスにするか。
エコノミー3席だったら、2歳になってからでも変わらないな~、差額を考えたら、せっかくだし、ビジネスクラスに経験として乗る方がいいか~とか考えてました。
そこで色々調べているうちに、世界一周航空券の広告が出てきました。
初めは詐欺だと思った世界一周航空券
世界一周航空券の広告が出てきて少し怪しげに思いながらもネットで検索すると、エコノミー40万円、ビジネス70万円と記載があり、ビジネスは往復航空券より安かったので、
「こんなわかりやすい詐欺の広告もあるんだね」と話していました。
往復の航空券よりも世界一周航空券が安いはずがないと思って、ネットでの検索をやめようとしたところ、HISのサイトが出てきて、
「なんかHISのサイト出てきてんけど・・・。もしかして、詐欺ちゃうんかな。」
と言って、サイトを見てみると、HIS世界一周旅行デスクというサイトで、HISが運営していることがわかりました。
「ほんまにこの値段やったら、ビジネスクラスの往復券購入するより安くなるで。」
そのあとも世界一周航空券を紹介しているサイトがいろいろ見つかり、詐欺ではなく、本当にある商品なのだとわかりました。
調べれば調べるほど魅力的だった世界一周航空券
その後、いろいろ調べていると、料金は1人当たりエコノミー50万円程度でビジネスが80万円程度(税金込み)、16回のフライトを予約でき、一方向に進むなど、ルールがいくつかあることがわかりました。
「ビジネスクラスの往復で二人の料金と、世界一周航空券で16回フライトに乗って、それほど料金が変わらないのであれば使わない選択肢はないよね。」
海外旅行に行くこと決めていた私たちにとって、金額が同じなのであれば、より価値のある航空券を使うことを決めるのはそれほど難しいものではありませんでした。
短距離の路線もあるし、日程的に16回フライトを使うことも難しいけど、20日程度の休暇を取得していたので、ビジネスクラスでいろんな国に行けるのはとても魅力的でした。
世界一周航空券を知ったのは、旅行する半年前だったので、そこから旅行する国を決め、ホテルなどの手配を始めました。
(全部自己手配なので、旅行する国を検討し、その国のホテルや飲食店を調べ、予約などをしていると、こだわればこだわるほど時間はかかります。私たちは半年程度かかりました。)
ワンワールドを選んだ理由
2026年にスターアライアンスで世界一周航空券を利用しましたが、2025年に初めて世界一周航空券を使うときは、2回も使うことは想定していなくて、最初で最後の世界一周の予定でした。
クラスはビジネスクラスに決めていて、スカイトラックスの航空会社のランキングを調べていると、カタール航空の評価が高く、ダブルベッドにできる機材があることを知りました。
ビジネスクラスとはいっても、赤ちゃんと二人で寝るには少しきついかなと思っていたので、ダブルベッドのような広さで、3人で広々寝られることは魅力的でした。
2024年にJALが最新機材(A350-1000)を出していたことも知り、旅行する国の航空会社がワンワールドに加盟しているところが多かったので、ワンワールドを選択しました。
世界一周航空券を使うことを悩んだポイント

金額的には魅力的でしたが、何より0歳の赤ちゃんがいたので、利用するにあたって、悩んだポイントを紹介します。
お得とはいっても、支払う金額としては高額
16回のフライトに乗れる料金としてはお得とはいっても、支払う金額としてはかなり高くなります。
最低の旅行日数がルールで決められていて、10日以上の旅行にはなるので、フライト代だけではなく、ホテル代や食費なども結構かかります。
実際にかかった費用は後述しますが、フライト代だけで194万円しました(2歳未満も大人の10%はかかる)。
10か月の赤ちゃんを連れて旅行ができるのか
1週間程度の旅行でハワイなどのリゾート地であれば、旅行している方も多くいますが、何回も飛行機に乗り、複数の国に行く旅行は、10か月の赤ちゃんにとって負担が大きすぎるかも悩むポイントでした。
私たちの子どもの場合は、生まれてからの外出(日中)の頻度も高く、色んなところに連れて行っていましたが、熱もほとんど出たことがなく、体調が悪いこともほとんどありませんでした(6か月以降も)。
飛行機に問題なく乗れるかが心配だったので、旅行をするか考えているときに、試しに飛行機に乗ってみて、乗り継ぎ含め4フライト中3フライトで、機嫌が悪くなることもなく、爆睡していたので、飛行機は問題ありませんでした。
(1回だけ泣きましたが、寝かけの時に飛行機が出発し、音と揺れにびっくりして泣いたので、タイミングの問題だと判断しました。2~3分で落ち着き、すぐに寝たので、飛行機では4フライトすべてで寝ていました。)
最終的には何とかなるやろ(何とかしよう)で旅行することを決めましたが、旅行先の日本語で対応してもらえる病院や、日本で用意できる薬など、できる限りの準備はしていきました。
(基本的に周囲の人に話すとネガティブな反応が返ってきて、えーそれめっちゃいいね!みたいになることはほぼないので、自分たちが行くと決めたなら、気軽に話さない方が気分が悪くならないと思います(笑))
赤ちゃんの夜泣き
旅行の時期は赤ちゃんが生後10か月程度の時期で、予約したのは生後5か月程度の時期でした。
予約の時期にはまだ夜泣きしていませんでしたが、半年程度から夜泣きが始まることが多いという情報を見て、夜泣きがひどいと観光どころじゃないかなと話していました。
生後7か月ぐらいまでは、夜泣きはほとんどなく、睡眠時間も順調に伸びていたのですが、旅行の2か月程度前から夜泣きが始まり、旅行中もそれなりに夜泣きがありました。
ひどい時は夜泣きで起きてから1時間程度抱っこしないと寝ないときもありましたが、作業を分担しながら睡眠時間はできるだけ確保できるようにしていました。
夜泣きが始まる前から、18時~19時にはホテルに戻る、余裕のあるスケジュールで計画していたので、日によっては睡眠不足になることもありましたが、大きな問題にはなりませんでした。
荷物が多い(特に赤ちゃん)
長期の旅行で荷物が多くなることに加え、私たちの場合は赤ちゃんの荷物も多かったので、常にXLサイズ(90リットル)×2のスーツケースはパンパンでした。
赤ちゃんのおむつや離乳食は現地で購入することもできましたが、なるべく赤ちゃんのストレスをなくしたほうが、トラブルなく旅行ができると思い、おむつや離乳食も持参しました。
私たちは23日間の旅行で、スーツケースXL(90リットル程度)×2個、バックパック(30リットル程度)×2個、ベビーカーを持っての旅行となりました(出発当初はスーツケースの1/4程度がおむつ)。
衣類は長期の旅行だったので、洗濯することを前提に、3セット程度にし、少しでもスーツケースの容量を開けられるようにしました。
旅行することを決めた理由

記憶の配当を重視した
旅行に行くことを決めた大きな理由の一つが、「記憶の配当」という考え方です。
「DIE WITH ZERO」(Bill Perkins)という本で紹介されている考え方で、お金だけではなく、記憶にも複利の効果が得られるという考え方です。
若いうちに旅行に大きなお金は使わず、余裕ができた(老後など)ときに旅行に行こうと何となく考えている人が多く、私たちも同じ考えを持っていました。
ただ、年齢を重ねるごとに体力や気力は衰え、好奇心も低下することなどから、老後に20代や30代の時と同じように旅行を楽しめないことが多く、若い時に旅行に行く方が、記憶から得られる良い思い出を楽しめる時間や、
旅行での経験から得られることを活かせる期間が増えるというのが、「DIE WITH ZERO」で紹介されている考え方です。
この考え方に影響を受け、若いうちにお金をできるだけ貯めておこうという考え方から、必要以上に貯めるのではなく、必要以上のお金はできる限り使うことを決めました。
家族での思い出も、老後(60歳以降)に夫婦二人で行く旅行と、20代に子どもと一緒に行く旅行では、思い出の内容が異なり、20代の時に子どもと行く旅行の方により価値を感じました。
確かに現在のお金の価値は、20年後、30年後には複利の力で、2倍以上のお金に増やせる可能性があり、そこには大きな魅力があります。
ただ、20代と60代でのお金の価値を考えたときに、同じ1万円から引き出せる価値は大きく変わっていると感じたので、旅行することを決めました。
想定していたよりお金に余裕ができた
私たちは結婚する以前から収入と支出を管理していて、NISAの制度などを活用し、投資などを行ってきました。
現在勤めている会社で今後得られる収入はある程度計算ができたので、収入は少なめに、支出は多めに想定し、将来のお金の計画を立てていました。
収入は少なめに、支出は多めに想定していたのと、数年間の投資のリターンが良かったので、2025年(29歳)で資産が想定していたよりも2倍程度に増えていました。
最近の投資のリターンが良かったので、今後は悲観的な想定でいますが、それでも今持っている金額としては十分だなと思い、旅行に使うことを決めました。
世界一周航空券を今後いつ使えるかわからなかったから
世界一周航空券は特にビジネスクラス、ファーストクラスがお得といわれている航空券です。
2024年にはワンワールドが値上げしたように、いつまでお得に使えるのか、そもそもなくなってしまう可能性も考えられます。
そうなると、私たちのような一般的なサラリーマンの夫婦の収入では、ビジネスクラスやファーストクラスに乗ることは難しくなると思い、また、2歳未満であれば、大人料金の10%で一緒の座席を使えることから、
子どもが2歳になる前の今のタイミングがベストだと思いました。
世界一周旅行にかかった費用

世界一周旅行でかかった費用を紹介します。
私たちが旅行した条件はこちらです。
- 大人2人+赤ちゃん(0歳10か月)
- ワンワールドビジネスクラス
- 旅行日数 23日間
- 旅行した国 ニューヨーク、プラハ、ロンドン、アムステルダム、ブリュッセル、ブルージュ、パリ
| 項目 | 金額(円) |
|---|---|
| 飛行機代 | 1,940,620 |
| ホテル代(21泊) | 1,014,109 |
| ごはん代 | 558,781 |
| 交通費 | 136,040 |
| 海外旅行保険 | 49,010 |
| 観光代・お土産代 | 201,650 |
| Wi-Fi代 | 38066 |
| その他 | 114,067 |
| 合計 | 4,052,343 |
ホテル代の詳細
ホテルは0歳の赤ちゃんがいたので、観光に便利な立地(メインで観光するエリアに近く、トラブルがあってもホテルにすぐに戻れる立地)で衛生面でも問題ないホテルを重視しました。
国によって物価が異なりますが、大体1泊5万~6万円で、最も安いところで35,000円程度、高いところで7万円程度でした。
パリではセジュール・ア・パリという現地の人が暮らすアパルトマンの一室に滞在しました。
1泊35,000円(200€)程度から宿泊でき、ホテルよりも広い部屋を、安い料金で利用できるお部屋が多く、年末年始などの料金もそれほど変わらないので、ハイシーズンに旅行する場合は特にお得です。
ごはん代の詳細
23日間の旅行中、空港のラウンジでごはんを食べるときもあったので、実際に支払った日数としては20日ぐらいです。
そのうち、3食食べる日と、2食(朝と夕方とか)にする日が半々ぐらいで、56万円程度のごはん代になりました。
基本的に予算は考えず、行きたいお店に行ったので、それなりの金額になり、リッツロンドンのアフタヌーンティーなども利用しました。
世界一周旅行に行った感想

基本的に、お金がもったいなかったとか、行かなければよかったと思うことは一切なく、世界一周旅行をして良かった、世界一周旅行航空券を見つけられて良かったと思うばかりです。
20代で世界一周旅行をし、旅行の写真などを見ながら思い出すことで得られる感情を、この先ずっと味わえることはとても幸運だと思います。
世界一周旅行をすることで、この先ずっと生活が苦しくなるのであれば、使わなかった可能性が高いですが、今使うか検討している方も、そうでないのであれば、思い切って使うことをおすすめします。
次回はスターアライアンスのファーストクラス世界一周航空券について、紹介します。


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